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【 情状酌量 】

150109-1写真




叔父が 亡くなった。

行年 82歳だった。
亡くなる3日まえに わたしの子供や孫が
お見舞いに行ったときの 写真だ。

【小豆島大観音】完成にあわせて 島に帰ってくれ
影になり日向になって 大観音を支えてくれた。

前立腺がんと言うことで 高松の病院に入院したのは
今年の 夏のことだった。

この半年、入退院を繰り返した結果、
自宅で 息を引き取り
救急車が きたときは 既に帰らぬ人となっていた。

『 検死する ? 』

遺族は 一瞬、凍りついた。

『救急車が 駆けつけたときは 既に
お亡くなりに なっていました。

これは 規則なんで 検死が 必要です』

「病気で 亡くなったんですよ。
事件性の 有無は 見てわかるでしょう。

医者は 無慈悲な 夜叉のような顔を
横に 振った。

何年か 以前に 東京の知人の奥さんが
泣き泣き 言われた言葉を 思い出した。

叔父の場合は 半年の 命だったが
その ご主人は 数年に渡って 自宅で養生した。

その間、血の滲む思いで
奥さんが 献身的に介護して来られたのは
私も みんなも よく知っている。

何年か 介護した結果、自宅で お亡くなりになった。

ところが 献身的な介護をしようが
いくら愛していても 関係ないのだ。

ご主人は【検死】となり
身体の 隅々まで 調べることと なった。

『まるで わたしが 犯人のような 扱いを受け
主人の 死とともに 2重の 悲しみに陥りました』



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『末期ガンなんだよ。
おかしい おかしいと 思っていたら
前立腺に 腫瘍があり すでに
それが骨髄や色んなことろに転移をしている。

いつ迄 生きれるかを 聞いてみたら
今すぐかも してないし 10年後かもしれない。
本人の 運命だってさ。

病気と 仲良く 根気良く付きあえば
延命の 可能性は あるのだってさ』

はじめて 病院に見舞いに行ったとき
不安な 顔をして 叔父は そう言った。

病名から 進行状況まで 全て知っていて
気力は ガックリと 落ち込んでいた。

知り合いの 但馬は和田山の お婆さんが
子宮ガンに なった。

ところが 後代の方たちは
最期の さいごまで 【痔】で 通した。

『お婆さん、また 出血したんですって。
あまり きばるから 持病の 痔が でるんですよ。

年が いっているんだから
痔が でないように 気をつけてくださいよ』

お婆さんは 仏さんのような
安らかな 顔で お浄土に 召された。


150109-3image.jpeg

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【情状酌量】という 言葉がある。

裁判官などが 諸事情を考慮して
刑罰を 軽くすること。

また 一般にも
過失を咎めたり 微罪したりするときに
同情すべき点などを考慮する。

同情の 扱いを する。

快復して 再び 日の目を見れるような
癌であれば 全てを知らせ
『共に 頑張って 病気に打ち勝とうね』
も、良いけれど 死を直前にした人に
事実を 述べて 何の得が あるのだろう ?

『決まりだから 仕方がない』

検死を 進めた 医者も
状況を 判断した上で【情状酌量】の処置は
取れなかったのだろうか ?

【 嘘 も方便】

仏教は 勿論のこと
わたしたちの 日々の 生活の中で
1番 大切なことである。

嘘を つくことは 良くないことだ。

しかし 仏さんのような 安らかな顔で
召されていった お婆さんのことを 思うと
その 嘘も 素晴らしい言葉に なる。

そして その想いと 行動と 言葉とが
お観音さんの 【 慈悲 】なのだ。

そんな 思いをしながら
叔父に 至心に 手を合わす。

どうか 良いところに 召されますように。
合掌
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