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【 秋祭り 】



今日は 秋祭りだ。

氏神さんは 遠く 、今でこそ 車で 行くが
ジジの子供の頃は 船で お参りをしていた。

小豆島自体、船のお仕事をしていた方が 多く
運動会の様に 満艦飾に旗を立て 村人を
何十隻の船に乗せ 意気揚々と船出するのだ。

今でも そうだろうが ジジが 学校から
帰ってきた 40年前は【お祭り】ときくと
何の楽しみもない小豆島、
子供から大人まで みんなが お参りがしたい。

新進気鋭に燃えていたジジは
お坊さん達に お祭りに行ってもらって
自ら留守を 買って出た。
【小豆島霊場 第81番 札所 恵門ノ不動】
にあがる。

秋祭りの頃は、日本国中 みな 秋祭りで
お参りは 少ない。

そんな 中、岡山県、柵原という所から
お参りが あった。
おばさんは 辺りを キョロキョロ見渡して
『いつも ここに居る お坊さんは ?』
と聞く。

『今日は 年に一度の 秋祭りで お休みです。
わたしが、一生懸命 拝ませてもらいます】

常駐している 僧侶のように なかなか
満足させられる お護摩は焚けないが
ジジは じじなりに 懸命に 対処した。
いつもよりも太鼓の音も大きかったかもしれない。

帰りに 私の顔を しげしげと みて
『あなたは、何才 ?』と聞く。

『22歳 です』

『年端の いかない子が こんなろころで…』

22歳にもなって 年端の いかない子はないだろう
と、思ったが 黙っていた。
おばさんは 頭陀袋の中を ゴソゴソして
私に お 小遣いを 取り出した。

【いえ、わたしは ここの 息子ですから…】
そう言う事が 悪いような そんな雰囲気なのだ。

『おばちゃん、ありがとう』
ジジは あの時、そう言ったが お小遣いが
嬉しくて 言ったのではないことを
今でも 覚えている。

そして、それを拒否したら おばちゃんの心を
傷つけてしまうことも。

お不動さんが、
父母が 慈愛あふれる
目と心で 愛情を 注いでくださったのだ。

それより 4年 経って ジジは
三国一の花嫁 を めとった。

なんと、結婚式の 真っ最中に あの
おばさんが 参ってきたのだ。

『なんと あの時、恵門ノ不動で会った子は
ここの 息子さんだったんや』

おばさんは 驚き、そして 仏縁にて再会した
縁を 心から 喜んでくれた。

我が息子のように可愛がってくれた おばさんも
会うは別れの はじめ
諸行無常の響きと共に 何十年かまえに
天に 召されて いった。

でも、お祭りが くれば
決して忘れることが できない。
あの日、あの時の、おばちゃんとの ご縁を。

おばちゃんの 愛情を。
父母の 慈悲の心を。
そして 大きく抱かれた お不動明王の
お姿と 大きな 両手を。

ジジも 悲しい 目をしている人に
慈愛の 心をおくる。

祭りを 迎えるたびに そう思い聞かせる
ジジで あった。

合掌
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