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【執着や 悪しきものは 根こそぎ 抜け】

小豆島大観音の 境内に 24000本の
芝桜が 我が世の春と 咲き誇っている。

思えば 住職が お小遣いをはたいて
自ら 一昨年 4000本、昨年 2万本、
合計 24000本 植栽した。

今日、植栽の 苗を頂いた 会社が
大観音まで 視察にくるからということで
留守番の 私を残して 寺内総出で
大観音に向かった。

『住職 1人に させては、可哀想だ』と、
ボランティアも 1人増え 3人増えした中で
例の 私の 同級生も 奈良から お手伝いに
帰ってきた。

1番 大変なのは【草抜き】で 雑草が生えないように
一面に シートを張り、芝桜の本数だけ
30センチくらいの 穴を開ける。

『大切なのは 雑草を 頭だけ取るのでなくて
根から 抜かなければ ならない ことだ。

頭だけでかると 直ぐに伸びてきて
その 背 たるや アッというまに
芝桜を 追い越してしまう』

『がん細胞と 同じですね。
細胞の 1つでもが 残っていれば
その時は 元気に快復するが またすぐに 転移する』

釈迦も 私たちが持っている 心の悪しきものは
根こそぎ 脱いてしまわなければならないと
警鐘を鳴らす。

【1本の 木ではなくて林を 伐れ
恐怖は 林から 現れる

修行僧よ 林や 下生えも 全て 伐り
林を 脱した ものと なれ】

林とは 私たちが持っている 1番 厄介な
【煩悩】の事で 【三毒】に出てくる
貪瞋痴の ( 貪 ) 貪りということになる。

1本の木 とは そこに含まれている
【金銭欲】【名誉欲】【食欲】【性欲】
等が 含まれているが これらの【欲】を

根こそぎ 脱いてしまわねば
1本 1本 脱いているようでは
間に合わないと 諭されている。

《たとえ わずかでも、
女性への 男の欲望が 断たれずに 有る限り
彼は、心が縛られて いる

母親の 乳を 欲しがる 仔牛の ように》
法華経

林を 脱したものとは 一切の妥協をすて
煩悩を 断ち切り 三毒を 断ち切った
解脱者のこと。

私たちも 早く 竹林から 脱しなければ
心に 闇夜が立ち込め、くだらぬことで
【苦】を抱き続けなければ ならない。

《抜苦与楽》

早く 苦を抜け 楽を 得るためにも
一刻も 早く 悪しきことは
根こそぎ 脱いてしまわなければ、ならない。

春を通り越して 初夏の兆しを感じさせられる今日
住職、職員を はじめ 多勢の ボランティアの
方達と 共に 大観音の 芝桜の 手入れは 続く。

花を見て アッと驚き
心 洗われて 浄化して 帰って行く
多勢の 参拝者の ために。
合掌
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